競馬に魅了される時
17歳で大阪に出て来てからも
ギャンブルに明け暮れた毎日でしたが
19歳で1度目の結婚をしまして(今はすでに離婚しましたが)
一旦ギャンブルから足を洗いました。
それはそれは本当に真面目に働きました。(2年くらい 笑)
当時は現場仕事してて、外壁施行業だったので
朝5:30くらいに出勤して19:00とかに帰ってくる毎日でした。
3年目くらいから夜は飲みに行ったりスロット行ったりしてましたね。
何の根拠もなく打つ休日スロカスだったんで、めっちゃ養分でしたが…
この当時もパチやスロは爆発力ありましたねぇ。
で、競馬もG1レースとか大きなレースだけ
人に頼んでついでに買ってもらってました。
そんなどっぷり浸かるワケでもなく。
ですがある日、兄に連れられて
阪神電鉄仁川駅から徒歩すぐの「阪神競馬場」へ行った日の事。
サラブレッドを直に見て、感動しました。
デカい!!綺麗!!!速い!!!!
その日は馬券は全然当たりませんでしたが
颯爽と駆け抜ける競走馬に一瞬で魅了されました。
4コーナーで聞こえる地響きのような馬の蹄の音と、客席でみている群衆の雄叫びや大歓声
馬券が当たらなくてもドキドキが止まらなかった。
それからとゆうもの
行ける時は京都競馬場、阪神競馬場へと赴き
もうそれはディズニーランドに行くようなレジャー感覚で、いつも週末が楽しみになりました。
本当に健全でしたね。この頃は。(泣)
そうして迎えた1999年11月28日(日)
ジャパンカップ(G1)です。
当時22歳でした。
下地は出来ていたかもですが
依存症?はて?
な状態でしたので
種銭は小遣いの中から3万円持って出かけました。
14:00くらいに梅田WINSに到着したら
人人人の山でごった返していました。
僕は1週間くらい予想し、目星をつけていた馬
2頭から馬連を色々買いました。
13番スペシャルウィーク 二番人気と
7番インディジェナス(香港)十二番人気
の2頭が軸です。
15:20分レースが始まりました。
13番 武豊が乗るスペシャルウィークが勝ったのは
ハッキリわかりました。
二着以下は混戦で、よくわかりませんでした。
レースが終わり、飛び交う怒号や悲鳴。
「ボケがぁ!」「ギャァァァァアッ!」「大荒れやんけぇ!」
レース直後、僕のポケットの中の携帯のバイブが
ブルブル、ブルブルずっと鳴っていましたが
僕はレース結果が知りたくて
モニターに釘付けになっていました。
上位に入線した馬は全て買っていたので、的中は確実だったのです。
「大荒れやぁ!」と早々に退散する人たちがたくさんいる中、僕はモニターにかじりつくように立ちつくし
心臓の鼓動が早く、ドックン…ドックン…と大きくなりすぎて
周りの喧騒が全く耳に届かなくなっていました。
貧血で倒れるんじゃないか?と思いました。
(最低でも10万~20万にはなるぞ。よっしゃー焼肉にくニク~♪)
今思えば、この結果が出るまでの待ち時間に
絶対に治らないギャンブル依存症への導きである
大量のドーパミンが、ぶしゃーぶしゃーと
一生分溢れ出てたんだと思います。。。
そして
モニターに【確】とランプが灯り
表示された結果は…
1着→13
2着→7
本命◎対抗○で決まりました(((o(*゚▽゚*)o)))
ドックンドックンドックンドックン
膝が震えました。
購入した馬券を確認したら
馬連を合計4500円持っていました。
馬券を持つ手も震えていました。
配当は231.9倍
払い戻し額は
こうゆう時
((ง 'ㅂ')و三 ง 'ㅂ')ڡ≡ッシャオラ!
とかの声出ないですね。
なんだか怖かったのを覚えています。
13と7から行くって周りの皆に言ってたので
レース終了直後から携帯が鳴りっぱなしで大変でした。
この日の夜は10人くらいに集合をかけて
居酒屋から始まりスナック、キャバ、、ネオン街を渡り歩き、1日で70万くらい支払いました。
楽しかったのですが
残ったものは、とてつもない二日酔いと
30万くらいのお金と
7-13とゆう数字がこびりついたのと…
一生抜け出す事が出来ない
ギャンブル依存症の門出の日でした。
~完~
イカサマ麻雀⇨スロット攻略⇨万馬券
で、完全なギャンブル依存症になり
それから二十数年間もがき苦しんでいます。
決してギャンブルを助長する訳ではありません。
このブログを見て「よし!俺もギャンブルや」って賭場に行くのを止めはしませんが、
初めてのギャンブルで勝ってしまう
ビギナーズラックと言われる物があります。
それは幸運でもなんでもなく
終わりの始まりです。
ギャンブル依存症の方も、そうでない方も
賭場に行くのはオススメしませんよ。
時間、金、仕事、信頼、信用、思い出、地位、名誉、仲間、友達、家族、、、
失う物はまだまだ山ほどあります。
最悪、自分を見失い
1番大切な自分の命すら自ら落としてしまう人だって、少なくはありません。
僕自身、本当に本当に、人生を諦めて
一度首を吊った事があります。
遠のく意識の中、途中でメチャクチャ怖くなってしまって暴れもがいた結果、縄が外れて失敗しました。
そして幸か不幸か、まだ生きています。
先日タレントの田代まさし氏が、覚せい剤で4度目の逮捕されましたが
僕はたまたま逮捕もされず
仕事も失っていません。
でもいつそうなってしまうかもわかりません。
何事もなく、穏やかに人生を全うし
あの日、首吊り失敗して
生きて来て良かったと、最期に言いたいです…
自分の幸せと、皆様の幸せを
心より願っています。
では